
メーカーの根幹とも言える、製造現場。王子製紙の技術系社員は、その現場である工場、また工場を支える研究開発部門、そして工場設備の新設や改善を統括、支援する技術部門での仕事を担っています。主な活躍の場は、各工場における抄紙工程、パルプ工程、各種ボイラー、給電設備、工場研究技術部門や本社の研究所、技術部門等です。その中で、マシンのオペレーション・維持管理・改善設計・設備投資計画や、紙や古紙の品質管理・分析・改善、製紙技術・紙の機能や新製品・新技術の研究開発、森林資源に関する研究等に従事します。
キャリアを積んでいく中では、専攻する学部・学科や本人適性に応じ、上記業務の間でローテーションが行われていきます。自身の強みを活かすとともに、様々な部門で新たな経験や知識、技術を身につけながら、現場を支えるプロフェッショナルへと成長することができます。以下では、技術系新入社員の主な配属先となる工場と研究所についてご紹介します。
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技術系が活躍する工場の製造現場の部門には、主にマシン部門、パルプ部門、ボイラー部門、そして研究技術部門があります。
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マシン部門では、紙の原料である「パルプ(繊維)」を「紙」にする工程を担っています。抄紙機(しょうしき)と呼ばれる紙を抄くマシンの操業管理を中心に、安全を第一とし、品質および生産能力の向上、コストダウンのために、効率的な操業計画を立てるのが業務です。工場の中心であり、「ものづくり」を体感できる仕事といえます。
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紙は、木材を砕いたチップや古紙を原料とする「パルプ」から作られますが、様々な設備を使用してこの「パルプ」を製造しているのがパルプ部門です。フレッシュパルプ、古紙パルプ等を数種類組み合わせて、それぞれの紙に求められている最適品質に仕上げていきます。使用目的に適したパルプを、より効率良くより安定的に供給するのが業務です。
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ボイラー部門では、工場内で使用する電力と蒸気を供給する業務を行っています。工場では、ボイラーで発生した蒸気をタービン発電機に送り発電を行い、発電後の蒸気を紙の乾燥に利用するというコージェネレーション(※1)により、エネルギーを無駄なく使用しています。燃料は、重油、石炭、RPF(※2)、廃タイヤ、黒液(※3)、木質等、多岐に渡っており、苫小牧工場では水力発電も稼動しています。工場の安定操業の要とも言える、重要な役割を担う部門です。
(※1)コージェネレーション:ひとつのエネルギーから電気・熱等の複数のエネルギーを取り出し、同時に利用する方法
(※2)RPF:Refused Paper & Plastic Fuelの略。ごみ固形化燃料の一種で、紙ごみと廃プラスチックから作った固形化燃料
(※3)黒液:木材からパルプを生産する過程において出る、黒い植物性廃液
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研究技術部門は各工場に設置されており、原料や製品品質の測定・分析をはじめ、品質管理・向上および工程の効率化やコストダウン等、製造現場の改善に関する様々な研究や取り組みが行われています。分析・研究の対象も、化学パルプや古紙パルプといった製紙材料、各種強度等の紙質、抄紙や塗工の製造工程、水質管理といったように幅広く、いずれも現場と密接に関係し、対応や実績が即時に製造に反映される仕事です。
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基礎研究に始まり、工場支援や高まる品質要求への対応、さらには将来のニーズをも見据えた紙の可能性への挑戦が行われているのが、研究開発部門です。ここでは主な5つの部門を紹介します。
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基盤技術研究所では、パルプ化、抄紙、塗工分野において、品質、コスト、省資源、新原料、環境対策を意識した基盤技術の創出と改良を目指しています。また、蓄積された技術を応用し、既存製品の品質改善につなげています。
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機能材研究所では、市場の求める特殊機能を付与した特殊紙、フィルムや紙をベースとした高機能性を付与した粘着紙、そして感熱紙や各種画像出力用紙等の情報関連用紙の新製品開発と競争力強化のための研究開発を進めています。
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開発研究所では、未来に繋げる技術開発を元に製品化を推進することで、将来の事業への貢献を目標とする新分野の研究開発を行っています。各研究員の専門性を高め、外部の企業や研究機関と交流し、生産現場との情報共有を積極的に進めています。
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分析センターでは、製品の品質維持・向上や新製品開発に必要な多岐にわたる高度な分析・評価を行っています。世界でもトップレベルの分析装置や紙質評価装置を使用した分析・評価を行っており、既存の技術で対応できない場合は、新たな独自分析・評価技術の開発も行っています。これらの技術をベースに王子グループの分析センターとして、各部門と協力して問題解決型の支援をしています。
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森林資源研究所は1956年の開設以来、一貫して森林資源の造成に関わる研究を続けています。最近では資源確保と環境保護を目的とし、その軸足を海外植林に移しています。そして、海外植林会社への研究員派遣等を通じ、樹木の品種改良をはじめとするきめ細かな研究を続けています。

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営業部門は、王子グループの紙をはじめとした様々な商品を市場に流通させる事が、大きな仕事のひとつであり、新聞用紙・印刷用紙のような素材としての紙から、段ボール・食品パッケージのような加工品としての紙まで、多種多様な紙を販売しています。製造依頼先となる工場との綿密な連携や、顧客に対するきめ細やかな対応は、新聞のように大量に生産する素材や、食品パッケージのような様々な用途・商品に合わせた加工品のように製品用途に幅のあるどの営業部門でも重要な仕事となります。豊富な商品知識と新たな提案を可能にする柔軟な発想が求められ、また培われます。
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マネジメント部門は、企画、会計管理・財務、総務・人事、資材・原料調達等、いわゆる間接部門として会社の経営を支える業務を遂行しています。
企画では経営計画の策定や今後の事業展開の検討を、会計管理では連結予算・実績管理や財務諸表の作成及び開示、財務では資金管理業務等を、総務では対外折衝や固定資産管理、人事では人事労政、採用教育等を担当しています。また、資材・原料調達では生産に必要な薬品、燃料、抄紙用具等の資材やチップ等の原料の調達および価格交渉を担当しています。
本社の各部署は会社全体の方向性を示す羅針盤として、工場の事務部は総務人事・管理・原材材料の各担当に分かれ、各々が製造現場と連携して高効率な生産体制を築き上げるコストセンターとして、会社の経営を支えるべく取り組んでいます。
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海外事業企画や海外植林部門では、海外企業のM&Aの企画立案や海外植林事業等、主にアジアを中心とした、これまで以上に積極的な海外事業を推進しています。海外事業所では、会計管理、総務人事の事務系全般の仕事に加え、海外企業のM&Aの企画立案も行います。外国の税制や市場の動向、対象となる企業の将来性等、様々な角度から調査活動を行い、M&Aの実行から企業経営参画を推進します。
海外植林事業では、現地サプライヤーとの交渉やマーケット調査等の商社機能、伐採現場の現地視察や施業状況の確認等の林業機能、森林管理方法の検討や植林地購入、リース折衝、予決算等の経営機能といった、幅広い業務を担っています。
※従来、植林や木質原料調達を担当していた林務系職種は、今回から事務系職種に統合されています。